二人だけの休日 ― 2007/07/01 21:55
今日は妻が千葉の友人のところの遊びに行くという。予定では10時に家を出て、帰ってくるのは21時か22時とのこと。考えてみると息子と二人だけで一日を過ごすのはすごく久しぶりだ。休日は妻と交替で子守をすることが多いし、旅行中はずっと一緒だが親子3人が一緒のわけだ。二人だけの休日はたいへんそうだが、ちょっと楽しそうでもある。
どうして一日を過ごそうかと考えたが、まずは息子の大好きな新幹線を東京駅に見にいくことにした。ところが出発時刻が大幅に遅れ、大井町に着くともう11時。東京駅に行くのはあきらめて品川駅で新幹線を見ることにした。東海道新幹線(のぞみ、ひかり、こだま)しか見れないが、東京駅に比べるとずっと空いていて落着いているのがいい。30分くらいで新幹線には飽きてしまい、あとは品川駅探索。
パン屋でアンパンをねだり、CD屋でCDをいじくりまくり、やりたい放題。駅構内を走り回ってご機嫌である。そうこうしているうちにお昼の時間。大井町で何かを食べようとしたところ、駅ビルで美味しそうな弁当を売っている。私としては缶ビールを飲みながらベンチで食したいところ。ところが息子はマックの看板(赤いMの看板)を見つけ、「ナオミチはポテト屋さんに行く。」と言って譲らない。うーん、マックにはビールはないので悩む私。やむなくマックにポテトを買いに行き、駅ビルに戻って弁当を買った。駅前ベンチで二人で楽しいランチとなった。
食事を終えるともう13時。大井町線に乗るや息子は眠いと爆睡状態である。夢うつつの息子を何とか家に連れ帰り、そのまま昼寝タイムとなった。
子供の遊びパワーはすごい。たったの1時間で目を覚まして私を起こし、ブロック、パズル、電車のお遊びオンパレード。よく飽きないよなぁと感心してしまう。
夕方になりスーパーに買い物に行ったが、帰り道では「もう歩けない。」の連発。両手にスーパーの袋を持つ私に抱っこをしろ、とせがむのだ。いくらなんでも抱っこはできないので、条件闘争だ。抱っこはできないが手をつないでやるとか、ビスコをあげるからあそこまで歩けとか、なんとか帰宅。その後はスムーズに夕飯、遊び、風呂、就寝と事は運んだ。
今日一日を振返ってみて感じたこと。 ①母親がいなくて駄々をこねるかと思ったが、全く平気。意外と状況に適応できるのだ。②母親がいないと頼れるのは私だけなので、いつもより仲良し。ちょっと嬉しい。③一番感じたのは子供の遊びのパワー。とにかく飽きずにどん欲に遊ぶ。
一日は長いからと、あまり子供をせかすこともなく遊ばせていたからわかったことだが、何でも遊び道具にしてしまう。公衆電話ボックスがあれば受話器で話すふりをし、携帯電話販売店があれば、見本の携帯電話全てをさわりまくり、自動販売機があればレバーをがちゃがちゃさせる。道にちょっとしたでこぼこがあればジャンプして遊んでいる。何もかもが彼にとっては遊び道具に変身してしまう。大人としてはちょっと羨ましい。きらきらした目が眩しいくらいだ。俺にもこんな時期があったんだよなぁ。w
妻さえいなければ ― 2007/07/06 23:59
妻から聞いた話だが、女優の高岡早紀(元夫は保坂尚輝)は2人の息子と母親と4人で暮らしているそうだ。高岡早紀が仕事のときは当然母親が子供たちの面倒をみるが、高岡早紀が帰ってくると子供たちがすぐに「おかあさん、おかあさん」と高岡早紀にべったりくっついてしまうので、母親が高岡早紀に向かって「あんたなんか帰ってこないほうがいい。」と言ったとか。
その気持ちよーくわかるんです。私の場合は早朝息子に起こされてパズルやらブロックやら息子の相手をしてやっているのに、妻が起きてくると「おかさん、おかさん」と私など見向きもしない。利用されるだけされて捨てられた愛人のような気分だ。私も「ああ、妻さえいなければ」なんてちょっと嫉妬してしまう。どうして子供ってこうも母親が好きなんだろうか。一緒にいる時間が長いっていうのももちろんあるけれどそれだけでは説明できないような気がする。やはり子供は母親の分身ってことなんだろうか。
ヴェールボーイ ― 2007/07/07 23:10
さあいよいよ本番。ガーデンチャペルということでホテルの屋上が舞台だ。てっきり母親(妻)が付き添ってやるものだと思っていたが、係の人は「親御さんは席に着いてください。」という指示。そういうわけで妻と二人でかなり遠くから息子の様子を見守ったわけだ。厳かな雰囲気で新郎新婦、ご両親が入場してきた。そしてその後ろにひなちゃんと息子がヴェールを持ってとことこと歩いている。息子は泣くわけでもなく立ちつくすわけでもなく、きょろきょろとあたりを見回しながらゆっくりと歩いている。そして無事に役目終了となった。
よくよく考えると、ああいう状況って大人はどきどきするけれど、2歳児からすると何をやっているかもわからないわけだから、恥ずかしいとかどきどきするっていう感情は生まれないのかもしれない。まあそうは言わずに息子をほめてやりましょう。「ナオミチくん、えらかったよ。ご苦労さん。」
ところで、花嫁のN美さんの母親はなんと私と同い年だという。うーん、2歳児の父親としては複雑な心境である。
鈴虫に思うこと ― 2007/07/08 23:14
ということで息子の情操教育も兼ねて、鈴虫を飼うことにした。息子も興味津津で鈴虫を覗き込んでいる。鈴虫にはキュウリのほかに粉末状のエサを与えることにした。息子はエサをやりたくてたまらないのだが、そんな簡単にエサが無くなるわけもない。「おとさん、なんですずむしさんはえさを食べないの。」と聞いてくる。私は言う。「ナオミチ、鈴虫さんは小さいから君みたいにいっぱい食べられないんだよ。少しずつしか食べないんだよ。」息子はちょっと不満げである。w
ダンゴムシとの再会 ― 2007/07/13 20:16
ダンゴムシってわかるだろうか。私もたしかにそんな虫と遊んだ記憶がある。大きさは1cmくらいで形は半円柱形。2本の触覚があり、足がいっぱい。石の下などに隠れていて、突っつくと丸まってしまうあの虫である。当然ながら大人になってからはこの虫に縁がなかったわけだが、息子のおかげで約40年ぶりに頻繁にお目にかかるようになった。
息子はこのダンゴムシが大好きなのである。道を歩いていても植え込みなどで見つけては「おダンゴムシ見つけたよ。」と教えてくれる。いっぱい見つけたときには奇声をあげて大喜びである。つんつんと突っつくと丸まってしまうのがまた子供心をくすぐるようである。
ちなみにこの虫をネットで調べたところ、昆虫ではなくカニやエビの仲間だそうだ。街で見かけるのは正式には「オカダンゴムシ」という種類。便所虫と混同する人(ウチの女房)も多いようだが、こちらは正式には「ワラジムシ」という虫で、ダンゴムシと違って丸まらない。日本ダンゴムシ協会なる同好会もあるようでダンゴムシは隠れた人気者のようだ。私もしばらくはダンゴムシとお友達である。
虎刈り ― 2007/07/16 23:19
最初は妻がバリカン、私がカメラマンという役回り。妻が息子の頭にバリカンを1回2回とすべらせたところ、「あらー」と素っ頓狂な声をあげた。驚いて息子の頭を見ると、バリカンを入れた部分がほとんど毛がない状態。女房はバリカンの使い方を間違って、上下を逆にしてしまったのだ。
おかげで息子は見事な虎刈りとなった。息子自身は特段変には思っていないのが救いだった。w
キャンプは楽し ― 2007/07/19 23:33
第一弾は丹沢でのキャンプ。キャンプといってもテントを張るわけではなくコテージを借りるという軟弱なキャンプだ。キャンプ定番の虫取りやバーベキューに息子もまあまあ楽しんでいる様子。花火も初めてだったが、大喜びで花火が無くなるまで延々と息子の「もういっかい」というリクエストは続くのであった。
石投げは楽し ― 2007/07/21 11:36
消えゆくデンデンムシ ― 2007/07/22 23:39
私が子供の頃はそんなに珍しいものではなく、よくつかまえては遊んだ記憶がある。ネットで調べたところ、都市化の影響で特に殻の大きなかたつむりは絶滅の危機にあるという。かたつむりの研究者も山に捕獲に行くらしい。現在住んでいる宮前平は緑も多く、かたつむりの好むアジサイも多いのだが、意識して探してみても見つからない。そんなわけで、今回の小旅行の隠れた目的はかたつむり探しなのであった。
丹沢では見つからず、帰りに寄った箱根仙石でついに発見。民家のレンガ造りの塀に大きな殻のかたつむりが何匹もへばりついているではないか。やはりいるところにはいるのである。息子も大喜びで、2匹を自宅に連れ帰ることにした。
自宅に戻り朝顔の鉢植えをかたつむりの家にした。ところが次の日には1匹になり、また次の日には1匹もいなくなってしまった。かたつむりはけっこう移動する生き物のようなのだ。どこに行ったのかとベランダから体を乗り出して探して見たところ、2軒隣の外壁(4階)にへばりついている。うーん、無事に安息の地に辿りつけるのだろうか。
エディプス・コンプレックス? ― 2007/07/26 23:41
ブロック遊びを妻としているときに私が「おとさんもやっていいかな?」と聞くと、「だめー。」と言う。「なんで?」と聞くと「おとさんはキリンさん組だからだめなの。」と言う。息子は保育園ではクマ組で、キリン組は年長の組なのである。とにかくも私も仲間に入れたくない息子なりの口実のようなのだ。
いくら私が「ちょっとだけ」とか「お願いします」と言っても頑として聞き入れない。以前は眠くなって支離滅裂になると「おかさん、おかさん」と騒ぎ出すことがあったが、最近は冷静な状態で私を除け者にしようとするのである。
私も大人気なく「わかった。もうお前なんかと絶対遊んでやらないからな。」と捨て台詞を残して自室にこもったりしてしまう。
そんな私に妻がそれってひょっとしたら「エディプス・コンプレックスかしら」と言った。ネットで調べてみると「フロイトによる精神分析の概念のひとつ。エディプス葛藤とも。3歳から5歳の子どもが異性の親に対して愛情を感じ、同性の親にライバル心を感じる状態のことをいう。」
息子は現在2歳9ヶ月。これがエディプスってもんなんでしょうか。妻がいないときは仲良しで遊んでくれって煩いんですけれどねぇ。
最近のコメント