はじめてのおつかい2010/09/04 22:40

「はじめてのおつかい」というテレビ番組があったかと思う。

かなり以前に一度だけ10分ほど見たのだが、幼児が生まれて初めて一人でおつかいをする様子を隠しカメラで追いかけるものだ。

ウチの場合、幼児が買い物に行くには交通面で少々不安がある。
一番近いスーパーまで歩いて5~6分だが、スーパーまで横断歩道を3つ渡らなければならない。
順番では①坂道を下りた四つ角の信号の無い横断歩道②宮前平駅前の信号の無い横断歩道③国道(尻手黒川線)の信号のある横断歩道 である。

最初の横断歩道が最難関。坂道を下ったところにある四つ角(2つの道路の交差点)で、交通量はさほどでもないのだが、2つの道路の優先権がいまひとつわかりづらく車の方も進行を躊躇しがちなので、
歩行者も渡るタイミングが少々難しい。それに坂道を下ってくる車の中には歩行者優先など無視してスピード
を緩めない車も多い。
あとの2つの横断歩道はさほど不安はない。

息子の友達のY君が一人でおつかいに行ったなど聞き、ウチも息子にもおつかいくらいさせようかと思ったこともあるが、やはり息子も自信が無いようで、結局おつかい未体験であった。

ところが今日、息子が急におつかいに行くと言い出したのだ。
今日は息子の友達のM君が遊びに来ることになっているので、そのために一人でジュースを買いに行きたいというのだ。

若干の不安があったが、その心意気あっぱれ。「よし、行って来い」ということになった。
不安半分、興味半分で私がカメラ持参で尾行することになったのは言うまでもない。(私にとっては「はじめてのびこう」である。)

とことこと楽しげに坂道を早歩きする息子。
そして、例の危険な横断歩道に到達。すると後ろを振り向いた。やばい尾行に感づかれたのかもしれない。
咄嗟に電信柱に隠れてそっと見ると、しきりに後ろを気にしているようである。
そのうちにあきらめたのか今度は前を向いて渡るタイミングを計っているようである。
かなり慎重で他の人が渡っても渡ろうとしない。
他の人と一緒に渡ってしまうのが一番安全のように思うが、そこはまだ5歳。納得が行くまで、右左を何度も何度も見ている。
2~3分はたったと思われる頃、ようやくとことこと横断歩道を渡った。

よし、でかした。次は駅前の横断歩道だ。
と思ったが、息子はその横断歩道には向かわずに、駅の手前の横断歩道のない道を渡ろうとしているのだ。
おい、お前、いつもの道を何故選ばないのだと若干あせったが、さほど交通量はないので、ここも無事クリア。

あとは問題なく無事にスーパー(いなげや宮前平駅前店)に到着。
尾行している私は2~3分遅れてスーパーに到着。

ジュースを買いに来たわけで飲料の売り場を覗いたところ、息子の姿は見えない。
そうかお菓子売り場で油を売っているのだろうと思ってお菓子売り場に行ったが、そこにも息子はいない。
うーん、ちょっと変だぞと思って、店内を巡回したが息子はいない。

少々あせって店の外に出てみたら、遥か向こうを歩いている息子の姿を発見。
どうしてこんなにも買い物が早かったのか不思議だったが、帰り道は順調で、無事に家に到着である。

家に帰って息子に聞いてみた。
私「おい、ナオミチ、なんであんなに買い物が早かったんだい?」
息子「飲むヨーグルトを買うって決めていたんだよ。」

なかなか計画的な息子であった。
そして、飲むヨーグルトのパックには「20%引き」のシールが貼ってあった。

はじめてのおつかいは 合格!