旅の終わりに(第63日目:最終日) ― 2011/03/09 17:14

成田空港に向かう機中でこの文章を書いている。
ニュージーランドを2ヶ月かけて回ったわけだが、ようやく旅慣れてきたところで旅が終わってしまう。
ニュージーランド一周できるようなつもりで来たが、小さな国(日本の国土の3/4)とはいえそんな簡単に一周などできるものではない。
もし一周するのなら2~3年は必要ではなかろうか。これが正直な気持ちである。
私たち家族はニュージーランドのごくごく一部を覗いてきただけだった。
そんなごくごく一部の周遊だが、ニュージーランドの印象は以下のとおり。
土地に関しては、全国に北海道が点在しているような感じだ。昨日もキャンピングカーを返しに行ったが、オークランドから30~40分で周囲はもう北海道状態になってしまう。
どこに行っても風光明媚、目を見張る風景が広がっていた。
では人はというと、大都市(オークランド)にほとんど滞在していなかったこともあるだろうが、とても素朴で親切な人々だった。
あまり英語もできないアジア人が旅行をしているとそれなりに嫌な思いをすることがあるのだが、ニュージーランドではそうした思いをすることがほとんど無かった。
欧米人に混ざってマオリ系やアジア系がそれなりの比率を占めているので、アジア人(日本人)には居心地によい場所のように思う。
ニュージーランドはリピーターの多い国と言われているようだが、人々の人当たりのよさがその一因になっているのだろう。
ただ、カティカティで知り合った老人(デレクさん)が最近は犯罪が増えたと嘆いていたように、もちろんよいことばかりではないようだ。
さて、そんなよい土地、よい人々の国を家族3人で回ったのだが、アクシデントもいろいろあった。家族内の紛争(?)もそれなりに勃発した。
やはり旅も長くなると疲れやストレスが溜まるので家庭内の紛争も起こるべくして起きたといえようか。
家族の絆が強まったかについてはよくわからないが、家族3人がこれだけ濃密に寄り添うように生活した2ヶ月はなかなか得がたい経験ではなかったろうか。
どうも遠まわしの言い方になってしまったが、一言でいえば、私はこんな旅も楽しかったと言いたいのだ。
長い長いと思っていた旅ももうすぐ終わる。
旅の終わりはいつでも寂しいものだ。
旅は人生に似ていると思う。
どちらも計画を立てても思い通りに進まない点。
どちらも意味がありそうだが、意味などを考え始めると面白くなくなって苦しくなってしまう点。
どちらもまだまだと思っていても必ず終わりがくる点。
違う点は、、旅の終わりは自分で決められるが、人生の終わりは自分で決められない点。
でもいつ終わるかわからないから人生は面白いともいえる。
私事だが(このブログは全て私事だが)、昨年末に長年勤めた会社を退職し、フリーの身となった。
これからは全て、いや、今までより多くのことを自分で決められる反面、それがそっくり自分に跳ね返ってくる。
会社員時代何かの講習会である講師が、人生の目的は自分の魂が喜ぶことをすることだ、と言っていた。
周りの同僚の多くはおかしなことを言う講師だなぁと聞いていたようだが、私にはピンとくるものがあった。
輪廻転生などという難しいことを言うつもりはないが、魂は生き続けるような気がしてならない。
またそう考えた方が人生は楽になる。
今後の人生で自分の魂が喜ぶようなことを真面目に地道に、そして楽しく追求していきたいと思う。
そのヒントをこの旅で得たような気がする。
帰国して10日もすると山梨県に引越しだ。
新しい旅がまた始まる。
(クライストチャーチ地震で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りします。)
ニュージーランドを2ヶ月かけて回ったわけだが、ようやく旅慣れてきたところで旅が終わってしまう。
ニュージーランド一周できるようなつもりで来たが、小さな国(日本の国土の3/4)とはいえそんな簡単に一周などできるものではない。
もし一周するのなら2~3年は必要ではなかろうか。これが正直な気持ちである。
私たち家族はニュージーランドのごくごく一部を覗いてきただけだった。
そんなごくごく一部の周遊だが、ニュージーランドの印象は以下のとおり。
土地に関しては、全国に北海道が点在しているような感じだ。昨日もキャンピングカーを返しに行ったが、オークランドから30~40分で周囲はもう北海道状態になってしまう。
どこに行っても風光明媚、目を見張る風景が広がっていた。
では人はというと、大都市(オークランド)にほとんど滞在していなかったこともあるだろうが、とても素朴で親切な人々だった。
あまり英語もできないアジア人が旅行をしているとそれなりに嫌な思いをすることがあるのだが、ニュージーランドではそうした思いをすることがほとんど無かった。
欧米人に混ざってマオリ系やアジア系がそれなりの比率を占めているので、アジア人(日本人)には居心地によい場所のように思う。
ニュージーランドはリピーターの多い国と言われているようだが、人々の人当たりのよさがその一因になっているのだろう。
ただ、カティカティで知り合った老人(デレクさん)が最近は犯罪が増えたと嘆いていたように、もちろんよいことばかりではないようだ。
さて、そんなよい土地、よい人々の国を家族3人で回ったのだが、アクシデントもいろいろあった。家族内の紛争(?)もそれなりに勃発した。
やはり旅も長くなると疲れやストレスが溜まるので家庭内の紛争も起こるべくして起きたといえようか。
家族の絆が強まったかについてはよくわからないが、家族3人がこれだけ濃密に寄り添うように生活した2ヶ月はなかなか得がたい経験ではなかったろうか。
どうも遠まわしの言い方になってしまったが、一言でいえば、私はこんな旅も楽しかったと言いたいのだ。
長い長いと思っていた旅ももうすぐ終わる。
旅の終わりはいつでも寂しいものだ。
旅は人生に似ていると思う。
どちらも計画を立てても思い通りに進まない点。
どちらも意味がありそうだが、意味などを考え始めると面白くなくなって苦しくなってしまう点。
どちらもまだまだと思っていても必ず終わりがくる点。
違う点は、、旅の終わりは自分で決められるが、人生の終わりは自分で決められない点。
でもいつ終わるかわからないから人生は面白いともいえる。
私事だが(このブログは全て私事だが)、昨年末に長年勤めた会社を退職し、フリーの身となった。
これからは全て、いや、今までより多くのことを自分で決められる反面、それがそっくり自分に跳ね返ってくる。
会社員時代何かの講習会である講師が、人生の目的は自分の魂が喜ぶことをすることだ、と言っていた。
周りの同僚の多くはおかしなことを言う講師だなぁと聞いていたようだが、私にはピンとくるものがあった。
輪廻転生などという難しいことを言うつもりはないが、魂は生き続けるような気がしてならない。
またそう考えた方が人生は楽になる。
今後の人生で自分の魂が喜ぶようなことを真面目に地道に、そして楽しく追求していきたいと思う。
そのヒントをこの旅で得たような気がする。
帰国して10日もすると山梨県に引越しだ。
新しい旅がまた始まる。
(クライストチャーチ地震で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りします。)
コメント
_ noripy ― 2011/03/13 23:00
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もう帰国されますたか?
ご家族は勿論のこと、白野家の皆さんは地震では大丈夫でしたか?
引っ越しも近いようですが、どうかお気をつけて!