杞憂(第12日目)2011/01/17 18:29

ジョンさんとリンさんは朝9時くらいに来てくれた。
モーターの配線の接触が悪かったらしく簡単に水は出るようになった。
水問題も杞憂に終わった。

杞憂の語源は、天が落ちてくるのではないかと心配した男の話だったと記憶しているが、旅には杞憂がつきものだ。
普通に自宅で生活をしていれば、何かアクシデントが起きてもその対処法はわかっているので、そんなに心配しながら生活をしているわけでもない。
ところが旅(特に外国)では何かアクシデントが起きるとその対処法が全然わからないことも多く、また言葉の問題もあり、ついつい杞憂を抱きがちである。
ただ、杞憂は杞憂であって、結局は大丈夫だったということがほとんどである。

今日の話もその杞憂の話。

今日はクライストチャーチから南に160kmほど下って、ティマル(Timaru)という町に行くことにした。
今回のキャンピングカーは前回と違いマニュアル車である。
我が家のエースドライバーの妻はマニュアル車の運転経験がほとんどなく(教習所の数時間のマニュアル車講習だけ)、非常に心配をしていた。
私の年代は教習所は全てマニュアル車だったので、妻に「あんなのすぐに慣れるよ、簡単だよ。」と言って、妻を何とかなだめていた。
実は私もマニュアル車など20年以上も運転していないし、運転音痴(あまり運転が好きでない)なのでかなり適当なアドバイスである。

昨日の運転はせいぜい20分程度だったので、いよいよ今日からが本格的な運転である。
妻は元々はバイク乗りで車の運転も好きなので、予想通りスムーズにマニュアル車に慣れていった。
さあ、問題は「あんなのすぐに慣れるよ、簡単だよ。」と言った私の方である。

いつまでも妻に運転を任せているわけにもいかない(いずれは冷たい視線を受ける)ので、クライストチャーチを発って1時間くらいでいよいよ私の運転となった。
ニュージーランド人の足の長さに合わせてあるのか、クラッチを踏み込めるようにシートの位置を合わせると、ハンドルがやたらと体の近くになってしまいハンドルを握りづらい。(笑)
ギアをチェンジしようとするとブォブォっとエンジンを滅茶苦茶にふかしてしまうし、ギアが何速に入っているのかもすぐに忘れてしまう。ギアを上げようとしたら下がってしまい、わおーっと悲鳴の連続の運転である。
ついには「今は3速です、今は3速、次は4速にあげます」などと大きな声で確認しながらの運転となった。

大騒ぎしたが、結局はマニュアル車の運転も杞憂に終わり、ティマルのキャンプ場に着いたのであった。

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