男のイクジな日々

キャンプ２日目。

昨晩はキャンピングカーで初めて寝たが、狭いスペースながら疲れていたからかよく眠れた。
ただ、寝返りもうてないため腰が痛い。腰痛持ちの私としては少々しんどいのだ。

朝食を終えると息子が「さあ、テントを出そう。」と言う。
今回はキャンピングカーとともにテントも借りていたのだ。

私の妻は学生時代はバイクにテントを積んで旅をしていたとかで、旅行前からテントを借りようと主張していた。
私はテントに泊まったことなどなく、面倒くさがり屋の私からはその設営がたいへんそうでテントにはあまり興味はなかった。
ただ、妻の主張に異議を唱えることはなく、テントを借りることにしていた。

それでテントを設営することになったわけだが、意外にも設営は簡単であっという間にテントが出来上がった。
そしてテントの中は結構広い空間なのだ。キャンピングカーの寝るスペース（１５０ｃｍ×１７０ｃｍ）よりもずっと広いのだ。
「何だ、テントの中で寝ればいい。」と腰痛持ちの私は叫んでいた。

急に私の心は晴れ晴れし、食欲も出てきた。
ニュージーランドに来て、初めて感じる爽快感である。

昼下がりに車外のピクニック用の椅子で気持ちよく昼寝をしていると、妻の声がする。「テントが変なんのよ。」と言っている。
見てみるとテントの支柱が折れているではないか。
今日はかなり風が強かったのだが、まさか折れるとは。。。おいおい、また寝るのはあの狭い空間に逆戻りかい。。。
これではテントは使えない。途方にくれる妻と私。（息子は楽しんでいる様子）

キャンピングカーのレンタル会社のジョンさんに連絡をすると、ジョンさんとリンさんが夫婦で３０分ほどでやってきてくれた。
代わりの支柱を取り出し、再度テントの設営をしてくれた。
どうも私たちのテントの設営はかなりいい加減だったようで、なるほどこれがテントの設営方法かと目から鱗であった。

テントが使えるようになったことでまた視界が開けたような気分。
テントの正しい設営方法もわかったし、これって災い転じて福となすってやつかい、と気分はハイ。

しかし、今日はそんな簡単には終わらない。
夕方にまたアクシデントが勃発した。
キャンピングカーの水道の蛇口から水が出ないのである。
キャンピングカーは水用のタンク（６０リットル）を積んでおり、キャンプ場で水を補給する。タンクに水があればポンプが作動して、キャンピングカーのキッチンに付いている蛇口をひねれば当然水が出る。しかし、その水が出ないのである。

最初はタンクの水が無くなったのかとも思ったが、満タンにしても全然出ないのだ。恐らくはポンプのモーターが故障したのであろう。
またしても途方に暮れた。
もちろんキャンプ場には共用の広いキッチンもあるし、キャンピングカーのすぐそばにはタンクへの水補給用の蛇口もある。
だからどうにかなる。しかし、５０日余も不便を強いられるのはつらい。

またしてもジョンさんに電話をし、翌朝来てもらうことにした。
さあ、水は使えるようになるのだろうか。