サーカスの夜(第24日目)2011/01/29 22:27

サーカスに関しては私もそうだが、多く人々は子供の頃の特別な記憶を持っているのではないだろうか。
楽しいような、怖いような、神秘的な、そして幻想的な記憶である。

私も息子にサーカスを見せてやろうと、息子が1歳か2歳のときにボリショイサーカスのチケットを買ってあげた。
私はあいにく仕事の関係で見に行けなかったが、息子の反応が楽しみだった。
しかし、妻の話では息子は途中から爆睡してしまったとのことで、その頃の息子はサーカス年齢に達していなかったようだ。

今日はワナカの町の近くのアイアン・マウンテンという小さな山に登ったのだが、夜はサーカスを見ることにした。
「CIRCUS AOTEAROA」(www.circusotearoa.co.nz)というサーカス団で、ツアーでニュージーランド各地を巡業しているようである。
(ワナカでは3日間の興行)

広大な原っぱの一角に古ぼけたテントを張り、(見たことはないが)日本の昔の旅役者の興行のような風情である。
テントの中は200程度の座席が設けられていたが、7割くらいは埋まっていただろうか。
動物を使わないサーカス(animal free)とのことで、火縄くぐりや空中ブランコのような派手な出し物はない。
ボールの上でバランスをとったり、お手玉のようにいろいろな物を放り上げたり等々、ありがちな芸が多かったが、いかにも手作りのサーカスなのだ。
切符のもぎりをしていた姉ちゃんや売店で釣銭をくれた兄ちゃんが実は芸人(?)だったりするわけだ。
芸人は総勢6~7名で、裏方さんを入れても総勢20人程度のサーカス団ではなかろうか。

そんな小規模なサーカス団だったが、とてもアットホームな雰囲気で、予想以上に楽しめた。
息子も食い入るように舞台を見つめており、もう十分にサーカス年齢に達したわけだ。

舞台終了後は芸人全員がテントの出口で見送ってくれた。
テントの外に出ると時刻は午後9時20分。こちらは日が長いので、日没直後でまだまだ明るい。

息子にとって初めてのサーカスの夜はどのように脳裏に記憶されたのだろうか。

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