ホームレス生活脱出(第23日目)2011/01/28 23:22

キャンピングカーというと聞こえはよいが、私たちの借りているキャンピングカーは小型のものなので、実態はホームレス生活のようなものである。

当初は3~4人用のテントを張ってその中で寝ることにしていたが、いちいちテントを張る面倒くささや雨が降ったときの不安のためにテント利用はあきらめた。

結局キャンピングカーの普通の利用方法が最適と判断し、1階に2人、2階に1人が寝ることになった。

1階部分というのは普通のバンであれば座席のある部分で、昼間はテーブルをセットし食事も出来るが、夜間は板を張ってベッドにする。

2階部分というのは普通のバンよりも少し高くなった部分で、夜間だけ板を張ってベッドにする。たいした強度はないので、貸主の説明によるとsmall adult のみOKとのこと。
仰向けになると天井まではせいぜい20cm程度なので閉所恐怖症の人には厳しいかもしれない。私も最初の頃は棺桶に寝るドラキュラの
ような気分で落ち着かなかったが、もう慣れてしまった。

昼間は車の外にピクニックテーブルを出しているので、寒い日(夏でも寒く感じる日がある)や雨の日を除けば問題ないが、夜間は非常に狭苦しい生活なのだ。
1階、2階にベッドをセットしてしまうと、ベッド以外の活動スペースは畳でいうと半畳分くらいである。ここで歯磨きをしたり着替えをしたりと3人が押し合いへし合いすることになる。
妻と息子が寝てしまったあとで私はパソコンをいじったり本を読んだりするが、あぐらをかいて身動きも難しい状態である。腰痛持ちの私にとっては非常にしんどい。(このブログはそんな過酷な状況で書かれているのである。)

なんて不平を言いつつもキャンプならではの楽しさもいろいろあり、キャンピングカーを借りてから昨日までは13日続けて車の中で寝泊りしていた。

今日はティ・アナウから5時間ほどかけてワナカという湖畔の町まで北上してきたが、気分を変えてキャンプ場(Wanaka Top10 Holiday Park)の宿泊施設(部屋)に泊まることにした。
キャンプ場ではいくつかの部屋のタイプがあり、cabin→self contained room→motel という順に設備がよくなり(cabin にはキッチン・シャワー・トイレが無い)、料金も高くなる。

私たちが借りたのはself contained room。
広めのリビングにダブルベッドとシングルベッドが一つずつ。あとはキッチンとシャワー・トイレが付いている。

これまでの車上生活に比べて何とゆとりのあることか。着替えだって何だって人にぶつからずにすませることができる。
そして天井が高い高い。まあ普通の高さなのだろうが、頭をぶつける心配無しに動き回れる。
夜だってトイレを気にせずビールも飲める。
もう天国である。

シャワーブースにお湯を貯め、深さ30cmの風呂にも入った。(体を寝かし足を九の字にすれば何とか体をお湯に浸からせることができる。)
もしこれを風呂と呼べるのであれば、1月5日以来23日ぶりの風呂であった。

こんな具合で文明生活を満喫したが、明日からはまた車上生活の予定である。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hidedream.asablo.jp/blog/2011/01/28/5657059/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。