もう行くシカない(第8日目)2011/01/13 23:52

出発から1週間がたった。

私の歯痛はだいぶ和らいだものの、まだ肉など固い物を食べられるほどではないし、歯茎の腫れもひいていない。
歯医者に行ったとしても私の英語力では歯科医師の言うことの半分も理解できないだろう。
さあ、どうしたものだろうか、まだ旅は50日以上続く。

ネットで日本語の通じる歯医者を探したところ、オークランドに2つあることを発見。
早速メールしたところすぐに返事が来た。しかも1通は日本人の歯科助手の女性からの丁寧な案内だ。

日程的には、今日(13日)ロトルアからオークランドに移動して2泊し、15日早朝にはクライストチャーチに飛んでしまうので、診てもらうとしたら今日か明日ということになる。
連絡をしたところ今日しか空きがないということで、早速午後3時に診てもらうことになった。

自慢ではないが、海外で体調を崩すのには慣れている。
旅行中ずっと寝込んでいたこともあるし、帰国当日にほとんど夢遊状態で帰ってきたこともある。
ただ、病院に行ったのは30年位前にブリュッセルの病院に1回行っただけだ。(お尻に太い注射を打ってもらった。)
ましてや歯医者は初めての経験。

受付「この用紙に生年月日等を記載してください。」
私「はい。」
用紙を提出すると受付のご婦人は言った。
受付「あら、あたしも3月22日生まれよ、奇遇ねえ。」
私「うわあ、すごい偶然ですね、3月22日はラッキーな日ですよね。」

そんな具合で、私の緊張もだいぶ解けてきたところでいよいよ診察となった。

歯科医師「やあ、はじめまして。」
私「はじめまして。」
歯科医師はインド系の方でさっと手を差し出し、握手をしてきた。
やはり日本とはちょっと違う。

私「この歯は以前治療をして金属を被せているのですが、1週間前くらいから痛んで歯茎も腫れています。」
歯科医師は私の歯を診て、あっさりと言った。
歯科医師「これはもう抜かないと駄目だね。このままだと周囲の歯もやられてしまうよ。」

これは予想外の展開だった。
せいぜい痛み止めをもらって様子をみるくらいの気持ちだったのだ。
この先2ヶ月放置するのはやばいらしいのだ。
私は意を決して言った。
私「先生、お願いします。」

ということで20分ほどで抜歯してもらった。
歯科医師「何か質問はないですか。」
私「ところでアルコールは飲んでもかまわないでしょうか。」
そう、これからの50日余の旅にビールはかかせない。

歯科医師「うーん、3ヶ月は控えてください。」
私「えっ?それは困った。。。」
歯科医師「ふふふ、冗談だよ。5日間だけ控えなさい。」
私「ああ、よかった。」

こう書くとまるでスムーズに意思疎通できたかのようだが、もちろん日本人歯科助手のHさんが最初から最後まで通訳をしてくれていたのは言うもでもない。

まあこんな感じで私の海外初歯医者はおしまい。(治療費はレントゲン代等含め270NZドル、約1万7千円であった。)

それにしても歯科助手のHさんには大感謝である。
見ず知らずの日本人に何度もメールや電話で連絡をとってくれた。
異国の地で受けたご恩は絶対に忘れません!

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