息子が私を超えるとき2010/03/21 17:46

レゴは私にとっても染みのあるおもちゃである。私が子供の頃は飽きることなくレゴで家を作っていたように思う。

息子もレゴは以前から持っているが、家を作るにはちょっと部品が足りない。そこでレゴの家を作るためのセットを買うことにした。(商品名は「ファミリーホーム」)

ただ、おもちゃをどんどん買い与えるのもよくないように思い、息子が350円貯めたら買ってあげると約束していた。
息子は洗濯物干しや洗濯物たたみのアルバイトで1ヶ月くらいかけてようやく350円を貯め、ついに今日新しいレゴが届いたのである。

息子は大喜びで新しいレゴで遊び始めた。
私の子供の頃は自分の好きな家を勝手に作っただけだが、このレゴには3種類の家の設計図が付いている。
7歳以上が対象ということでけっこう細かな作業のようで、細かな作業の苦手な私はお手上げである。

ところが息子は目を爛々と輝かせて作り始めたのである。
夜の7時半から作り始めたので、私は「8時半になったら寝るのだぞ。」と念押しをしておいた。
あっという間に1時間が経ったが、家はまだまだ完成には程遠い状態で、息子はまだ作業を続けたい素振りである。
私はやむをえず、「仕方がない、あと30分だけやっていいよ。9時には寝るんだぞ。」と言った。
当然ながら9時になっても家は完成しない。

ここで私は息子の真剣な態度に心を打たれ、やりたいだけやらせてやろう、という気になった。
黙々と作業を続ける息子の傍らで私は読書をすることにした。

10時を過ぎても息子はやめる気配がない。
一体いつまで続けるつもりなのだろうか。5歳児がどこまで頑張れるものなのだろうか。

息子が嬉しそうな顔をして完成した家を持ってきたとき、時刻は11時を少し回っていた。
前から思っていたが、ウチの息子は何か目標があると集中力を発揮する。5歳ながらあっぱれな集中力である。

誇らしげな息子の姿を見て、いつの日か息子が私を超える日がくるのだなぁ、とふとそんな感慨に耽ってしまった。
子供の秘めたパワーを感じたのかもしれない。

そんな日は親が思っているよりも早くくるのかもしれない。

息子からの誕生プレゼント2010/03/22 22:22

今日は私の誕生日。

昨年の私の誕生日に息子は「デカトミカ」というおもちゃをくれた。(すぐに息子の元に戻ってしまったのは言うまでもない。)

さて、今年は何をもらおうかと、いろいろなおもちゃを挙げてみたのだが、息子はそのおもちゃを手放したくないらしく、素直に頷いてくれない。

そこで息子は私に絵を描いてくれることになった。おもちゃをあげるよりも簡単だと思ったのだろう。

私をじっと見ながら、10分ほどで完成。
そこには見るも無残な私の姿があった。

しかし、よく見るとピカソのような抽象画にも見える。
よい記念なので額に入れて飾っておくことにした。