ゾンビ泳法2010/08/24 21:27

息子は昨年の7月からスポーツクラブ(ティップネス)のキッズ水泳スクールに通っている。
シャイな性格ゆえ当初は行くのを嫌がった時期もあったが、水泳(水遊び)自体は大好きなわけで、今日まで何とか続いている。
妻によると、まだ泳ぎを教わっているという段階ではないようだ。

そんな息子は今回の旅行では毎日プールでご機嫌な毎日である。
2年前のホアヒンでもやはり毎日プールだったが、浮き輪からは一切離れることはできず、本当に水遊び程度だったように記憶している。

それが今回はまがりなりにも泳ぐのである。
水泳スクールでは息継ぎくらいしか教わっていないのだが、自己流の犬かきでかなりの距離を泳いでしまう。
顔を水につけ半ば沈んだ状態で足をばたつかせて少し進んでは、急に顔を前方突き出して息を大きく吸う。そしてまた顔を水につけ足をばたつかせて前進する。この泳法(?)を最初に見たときは、息子は溺れているのではないかと勘違いしたくらいで、格好は非常に悪い。
幼児がこんな具合で泳いでいるので、プールの周囲の人たちの笑いを誘ってしまう。
いつ泳ぎが止まってもよさそうなヘンテコな泳ぎなのだが、渋とく泳ぎ続けるのだ。

今日の最後の泳ぎでは30mほどノンストップで泳いでしまった。
これには妻も私もびっくり。
元水泳部の妻も5歳でこれだけ泳ぐのはすごいと、絶賛した。
妻に言わせると、全然自分の足が届かないところなのに怖がらないところがすごいという。
たしかに自分の子供の頃を思い出しても、5歳ではまだ水に顔をつけるのが精一杯だったような気がする。
あっぱれな5歳児である。

息子が息継ぎのために水面に顔を出すときの苦悶の表情、そして溺れそうで溺れないそのしつこさは、まるでゾンビのようである。

私はこの泳法をゾンビ泳法と名づけたのである。