なぜかわかる条件文2006/07/03 20:36

どんな子供もそうだろうが、聞き分けが悪い。まだ人に気を遣うなどということもなく本能のままに生きているのだから当たり前といえば当たり前。 しかし、親としては対応に困る。

最近はオムツを替えるのを拒んだり、風呂に入るのを拒んだり、あるいは寝るのを拒んだりと、かなりの気分屋である。

そういうときにちょっと使えるのが条件文。「ナオさん、オムツを替えたら公園に行こう。」とか、「ナオさん、ハキラを食べたらお風呂に入ろう。」とか言うと、不思議と素直に従うことが多いのだ。

既に条件文をマスターしているのであろうか。

ボシボシ、おとしゃーん2006/07/06 18:38

昨晩帰宅途中で自宅に電話をしたところ、妻がちょっと待って、と言う。しばらくして聞こえてきたのは息子の「おとしゃーん」という声。今までは受話器を前にすると緊張するのか音声を発することができなかったので、これが電話第一声ということになる。

最近息子は電話に興味を持っていて、自宅の電話(固定電話)をいじくりまわすのが大好きだ。故障しそうで困るのだが、電話機横の収納棚によじ登り、受話器を持って「ボシボシ」と言っている。大人が「もしもし」というのをちゃんと観察して真似ている。まあかわいいもんだ。

懲りない男2006/07/10 22:39

前回(7月6日)書いたように息子は電話機をいじくりまわすのが大好きである。電話機横の収納棚(高さ1メートルくらい)によじ登って遊んでいるので、いつもヒヤヒヤして見ていたが、ついに転落事故を起こしてしまった。 私は夕飯を終えて新聞を読んでいたが、ふと息子のほうを見ると、収納棚の上でちょっと不自然に前かがみになり、転落寸前の状態。私と息子の距離は1メートル少々。私は咄嗟に体を投げ出し収納棚の下に手を差し入れようとしたが、間に合わずに息子はおでこから床に激突。14kgの物体が落下したのだからそれなりの衝撃で、勢い余って逆立ちしたような格好で、首が背中側に湾曲し、そして体が床に弾んだ。ちょっと嫌な感じだ。当然ながら息子はぎゃーっと大泣きしている。以前椅子から転落したときは口から血を流したが、今回は口の中は大丈夫。おでこにちょっと擦り傷ができたが出血するようなひどいものではない。床がじゅうたんだったおかげで衝撃がだいぶ和らいだおかげのようだ。

息子は5分程で泣き止んだあときょとんとしている。大人だったら骨折しかねないような首の曲がり方だったが、赤ん坊の体の柔軟さでカバーしたようである。 息子としては痛い、というよりもびっくりしたのだろう。しばらくすると息子がまた収納棚によじ登り、電話機をいじり始めた。あんな惨事からまだ30分とたっていないのに。

また落ちそうで危なっかしい。 息子の学習能力の無さを嘆くべきか、あるいは失敗にめげないチャレンジ精神を讃えるべきか。 うん、たくましいと褒めておくことにしようw

もまれて育つ2006/07/17 21:04

妻はよく息子を駅前公園で遊ばせているが、その公園で知合いになったインド人の家に家族揃って遊びに行くことになった。

その家の子供はシヴ君といい、息子より2ヶ月年上である。(もうすぐ2歳) これまでも保育園の行事(クリスマス会、遠足等)で息子が他の子供たちと接するのを目にする機会は何度かあったが、今回はマンツーマンで数時間を一緒に過ごすので、息子の行動に少々興味があった。聞けばシヴ君はまだ日本に来て2ヶ月余りで、保育園には入っていないという。

事前の私の予想は「保育園でもまれて育った我が息子、そして体重14kg。当然、主導権を握るのではあるまいか。」

ところが予想は大外れ。息子は泣いてばかりであった。子供が2人揃えば大体おもちゃの取り合いになるわけだが、大体息子が取られてしまい泣きじゃくるというパターンであった。シヴ君の家だったので、息子としては不利な立場であったが、それにしても泣きすぎる。観察しているとうそ泣きもけっこう混ざっている。泣けば親が助けてくれると幼心に考えているようにも見える。

シヴ君はというと、別に息子をいじめているわけではなく、大泣きする息子を不思議そうに見つめている。初対面の私の膝の上にちゃっかりと腰を下ろしたりもする。息子が回っている扇風機に手を伸ばそうとしたら、なんとシヴ君がそれを制止した。これにはびっくり。うちの息子は何度言っても扇風機をいじってしまい、つい最近は扇風機にスプーンを入れて一台おしゃかにしたばかりだ。

うーん、シヴ君はたいしたもんだ、大人だなぁ、と妙に感心してしまう。 こんなにしっかりしているのが、ちょっと不思議。 シヴ君のご両親と話しているうちにその謎は解けた。インドはまだまだ昔ながらの社会で大家族制だという。シヴ君の父親は4人兄弟だが、インドでは4人兄弟が結婚をしても親と一緒に暮らしているというのだ。まさに大家族で、それが普通だという。とにかくインドでは親族のつながりがものすごく強いようで、シヴ君のご両親が数年前に結婚したときは親戚が数百人集まって3日間にわたって祝宴が続いたという。そのビデオを見せてもらったが、すごい熱気である。

シヴ君もその大家族制の中でもまれ育っているというわけなのだ。

たしかインドの人口は10億人。少子高齢化の日本がかなうわけがない。 直遥よ、あせるな、少しずつ強くなれ。w

★みずぼうそう(7月24日)2006/07/18 20:06

7月18日の昼過ぎに妻からメールが入った。息子の体に発疹が出て保育園から呼び出されたという。

帰宅してみると息子の発疹は思いのほかたいしたことがなかった。医者の診たてではみずぼうそう(水疱瘡)の可能性が50%とのこと。育児書によれば発症から半日くらいで発疹が急速に広がるということなのだが、半日たってもさほどの発疹ではない。しかし次の日から発疹は徐々に増え、これは間違いなくみずぼうそうということになった。

保育園には直るまで通えないので、1週間の自宅療養ということになった。普段保育園に預けている親からすると1週間はけっこう長い。息子の場合には熱も出ず元気なものだから、エネルギーが有り余ってしまいたいへんなのだ。私も会社から早く帰ったり、半日休暇を2回取ったりした。 そんな息子も今日ようやく医者に「治癒証明書」を書いてもらい、1週間ぶりに保育園に復帰した。

先週末の温泉旅行(那須)のあとだったし、涼しい1週間だったし、まあまあラッキーだったと思う。

そうそう、シヴ君の家に遊びに行ったのは考えてみると発症前日。泣いてばかりいたのは体調が悪かったのかも。なんて子供をかばいすぎ?

開けて。。2006/07/31 22:08

私の趣味は株式投資なので、毎日の日課に上場企業の決算発表のチェックという作業がある。日経新聞の朝刊に掲載されている決算数値を会社四季報と照らし合わせ、計画通りなのか、何か変化があったのかを確認するわけである。

昨年から四半期決算の開示というのが始まり、今はそのピーク時期なので、私は朝5時くらいからチェックにかかる。趣味といえどもお金にもかかわるので、当然息子に邪魔をされたくない。普段息子は6時ちょっと前に起きてくるので、1時間の勝負である。ところが今日は息子は早起きをして5時半くらいに起きてきた。私が自分の部屋で作業をしていると、寝室のふすまがすーっと開く音がし、息子のとことこと歩く音が聞こえてきたのだ。

私はやばいと思いとっさに自分の部屋のドアを閉じたが、息子も人の気配を感じているのかドアを開けようと、ドアの隙間に指を入れて開けようとする。私も必死でドアを押さえる、負けたらあかん、と。

30秒くらい押し合っていただろうか、そのとき息子が小さな声で言った。「開けて、、開けて、、」うーん、さすがに1歳9ヶ月の我が息子が憐れに思えてしまい、やむなく開けることになった。

1人で遊ぶわけもなく、私の作業を妨害する。自分もやりたいのだ。それで子供用の椅子に座らせ古い新聞と古い四季報を用意してあげた。まるで中年サラリーマンのようで妙にしっくりしているのが可笑しかった。w