鬼の霍乱2006/06/10 21:20

6月9日(金)の午後3時頃、私の携帯が鳴った。妻からの電話で、息子が痙攣(ひきつけ)を起こし、救急車で病院に運ばれたというのだ。昨晩(木曜日)から熱(39度)を出していて、なかなか下がらず、ぼーっとした様子だったが、昼過ぎに急にぴくぴくと体を痙攣させ、目も白目になってしまったという。救急車はこれが2回目だ。(1回目は昨年1月の細気管支炎の呼吸困難)既に医者の診察を受けたあとなので、妻も落ち着いている。 診断の結果は「熱性痙攣」とのこと。HPで熱性痙攣を調べると、幼児にはありがちな症例で、単純なものであればさほど心配はいらないようだ。

私があわてて帰宅すると息子は案外元気でほっとする。しかしたいへんなのはこれからだった。 息子は体力がある(太っている)せいかこれまで高熱は何度も出したが、たいていは翌日くらいには熱も下がり元気になっていた。 ところが今回は翌日(土曜日)になっても熱は治まらない。午後になるとさらに熱は高くなり、夕方には40度を超えてしまった。 さすがの息子も遊ぶ気力も体力もないらしく、自ら寝室に行き布団に横たわっている。あの食いしん坊の息子が夕食さえとろうとしないのだ。 横たわって眠りについてもすぐに目を覚まし、泣きじゃくったり、うんうんと唸ったりしている。 親としてもさすがに心配になり、20時過ぎに病院の救急で診てもらった。医者の診立ては、「おそらくはウィルス性のもので、体力がウィルスに勝つのを待つしかない。水分だけはしっかりと摂って下さい。」 まあそうなのだろう。初めての子供で経験が無いのでうろたえてしまうが、子供の熱が何日も下がらないことは珍しくはないわけだ。

そうして日曜日。熱を出してからも4日目になる。朝になるとようやく熱は微熱(37度台)に下がっていた。でも息子は遊ぶこともせず、布団に横たわって 静かにしている。時間がたつに従って元気も出てきて、多少は遊ぶようになったが、それでもいつもに比べればずっと大人しい。夕食をちょっとだけ食べて19時前には寝てしまった。 それにしても静かな日曜日だった。こんなに落ち着いた日曜日は息子が生まれてから初めてかもしれないなぁ、と夫婦でしみじみ。 息子が大きくなって巣立ったらこんな感じなのかなぁ、とちょっと気の早い話まで出た。(笑)

月曜日になって熱もすっかり下がり、病院に診てもらったところ、お腹に赤い発疹が出ており、「突発性発疹」だったらしい。 2歳くらいまでに多くの子供が罹る病気だ。 息子も突発性発疹には敵わなかったようだ。突発性発疹恐るべしである。

ようやく、おかしゃん2006/06/20 22:31

土曜日、日曜日の夜はだいたい私が息子を風呂に入れる。最近の息子は季節が暑くなってきたせいか、すぐに風呂から出たがるのだ。 風呂から出るときには女房にきてもらい息子を引き渡すことにしている。それで息子に言ってみた。「そんなに出たいのならばお母さんを呼んでごらん。」すると息子は小さな声で「おかしゃん」と言う。 これまではお父さん(おとしゃん)は言えたが、お母さん(おかしゃん)は言えなかったので、ちょっとびっくり。 続けて「おかしゃーん、おかしゃーん」と小さな声で呼ぶ。これでは外にいる女房に聞こえないので、私が大きな声で女房を呼んだ。 女房が来たところで、息子に「もう一度呼んでごらん。」と言うと、息子は恥ずかしげに女房を見るだけだ。本人の目の前で呼ぶのはまだ恥ずかしいらしい。

選挙運動みたいなキミの主張2006/06/28 22:34

相変わらず息子の食欲は旺盛である。というかすごいのである。 朝起きるとほどなく食べ物を要求してくる。お菓子のしまってある場所を知っているので、そこを指差して「めんめい」(煎餅の意味)とか「あめ」とかうるさいのだ。 私としては朝からお菓子はいかがなものかと、リンゴにしようと何とか説得することにしている。 だがなかなか説得に応じてくれない物に「ハキラ」がある。 http://www.beanstalksnow.co.jp/press/20050825/main1.html 口中清涼菓子とかいって虫歯予防の効果がある(らしい)キャンディのようなもので、食後や就寝前に舐めさせるものなのだ。 ウチの息子はこれが大好物で、食事の前であろうが後であろうが、このハキラを思い出すとたいへんである。ハキラのしまってあるところを指さし、ハキラ、ハキラと連呼する。こちらが知らんぷりをしているとその声はだんだんと大きくなり、ハキラ、ハキラ、ハキラ、、、とうるさいことこの上ない。とにかくもらえるまで私はあきらめませんという意気込みが伝わってくる。 だいたいはこちらが根負けして、「1個だけだよ。」と念を押す。息子ももらえるとわかるのか明るい顔で「うん。」と答える。 満面の笑みでハキラを受取り舐め始めるが、5分くらいたつと、また連呼が始まる。ハキラ、ハキラ、ハキラ、ハキラ、、、、 1個だけという公約は全く守られないのである。