ビーよりかわいいビートル2010/07/15 05:22

夜の11時過ぎに自室でパソコンをいじっていたところ、玄関の方から不審な音がする。

不思議に思って玄関に行ったが、もちろん誰がいるわけでもない。しかし、ぎしぎしときしむような音がする。玄関には息子の自転車を壁に立てかけてあるので、ひょっとしたらずり下がっているのかもしれないと思い、自転車を立てかけ直して部屋に戻った。

しかし、また不審な音が聞こえてきた。
玄関に戻り、耳をこらすとたしかにぎしぎしと音がする。非常に不気味である。
私はうーんと唸り、玄関に目を凝らし何か原因は無いかと探したところ、30秒後にはたと気が付いた。
そう、一ヶ月程前に近所のホームセンターでもらったカブトムシの幼虫がめでたく成虫になったのだ。
カブトムシの成虫は小さなケースの中で動き回っていた。

翌朝、息子にそのことを教えてあげると大喜び。
息子はカブ君と名前を付け、その日からカブトムシの飼育が始まったわけだが、私としては少々不満である。

というのも、私の飼育しているビーシュリンプ(赤白や黒白の縞模様の小さなエビ)よりも息子はカブトムシの方がお気に入りなのだ。
動きもあまりない、いかついカブトムシの方が何故よいのかと不思議に思っていたところ、その原因がわかった。

息子を観察したところ、息子はケースに入っているカブトムシをしょっちゅういじくっているのである。カブトムシが木の下に隠れていても、木をどけてカブトムシをいじくっている。カブトムシっていうのは動きが緩慢で、人が触ろうが逃げようとしない。
こおろぎだとすぐに逃げてしまうし、ビーシュリンプは見るだけなわけで、いくらいじってもいやがらない(ようにみえる)カブトムシを息子が好きになるのは当然なのだ。
クワガタムシやカブトムシが子供に人気のあるのは、さわれるのが大きな理由だと思う。