拾い物の人生 ― 2010/07/05 19:48

久しぶりに息子を連れて実家に行ってきた。
私の子供の頃のことを聞いても「わからん」の一言ですませる(私の)父親が、珍しく自分(父親)の若い頃の話をしてくれた。
父親は新潟出身だが、まだ新潟にいた頃、いわゆる赤紙が来て軍隊に徴兵された。
徴兵された場所は新発田だったが、後にその軍団(?)が丸ごと溝の口(川崎市)に移った。
そして、ガダルカナルへの援軍として出船したが、敵機に撃沈され、あえなく全員が戦死してしまった。
しかし、父親はどういうわけか今も生きている。
何故かというと、まだ徴兵される前に父親は近所の知り合いの兵士に、「軍隊よりも憲兵の方がずっと楽でいいぞ。」とアドバイスらしきものを受けていたらしく、徴兵時に「自分は憲兵になることが希望です。」と申し出ていたというのだ。
新発田から溝の口には他の兵隊とともに移ったが、いざ戦地に船出するときに、憲兵志望の父親だけは残されたというのだ。
何という運の強さであろうか。
こういう話はよく聞く。
特攻隊だったが出撃予定の前日に終戦を迎えたとか、自分だけが捕虜になって生きながらえたとか。
しかし、自分の父親がこうした形で命拾いをしていたと聞いたのは初めてだった。
父親が他の兵隊とともにガダルカナルに向かっていれば、当然戦死したはずだ。
そうすれば私も生まれていなかったわけだし、息子のナオミチも今ここに存在しなかったことになる。
親子3代、拾いものの人生といってもいいわけだ。
拾いものの人生だから思い切って好きなことをしようと考えるか、せっかく助かったのだから慎重に大事に生きようと考えるか、さて。。。
七夕のお願い ― 2010/07/06 19:49

育児のブログを始めて6年弱が経過したが、これまで七夕ネタは全く書かなかったように思う。
今回は5歳児が何を七夕で願うのか紹介しよう。
2週間ほど前、近所の公営プールの受付近くに短冊が置いてあり、願い事を書けるようになっていた。
息子が何を書くか興味深く見ていたところ、息子は「おかねもちになれますように」と書いた。
これにはちょっと複雑な思い。最近はお手伝いをするとお小遣いをあげたりするので、お金を貯めたいという意欲が強いのだろうが、5歳児の願いとしてはちょっと寂しい。
一応父親としてこう言ってみた。「おい、ナオミチ、お金より大切なものがあるんじゃないの。もしお金がいっぱいあっても、もしお父さんとかお母さんがいなくなったら全然面白くないよなぁ。家族って大事だよな。」
息子は素直に頷いて、短冊にこう書いた。「おとうさんがしにませんように。」
うーん、ちょっと直接的すぎる願いである。
そして、今日のこと。
保育園の七夕飾り用の短冊が通園用のかばんに入っていた。
今度は何を書いたのかと見てみると、「おさるのじょおじのゆめおみられますように」と書いてある。
「おサルのジョージ」は息子が一番好きなアニメ番組である。(毎週土曜日朝8時35分放映)
これぞ5歳児の願いである。合格!
今回は5歳児が何を七夕で願うのか紹介しよう。
2週間ほど前、近所の公営プールの受付近くに短冊が置いてあり、願い事を書けるようになっていた。
息子が何を書くか興味深く見ていたところ、息子は「おかねもちになれますように」と書いた。
これにはちょっと複雑な思い。最近はお手伝いをするとお小遣いをあげたりするので、お金を貯めたいという意欲が強いのだろうが、5歳児の願いとしてはちょっと寂しい。
一応父親としてこう言ってみた。「おい、ナオミチ、お金より大切なものがあるんじゃないの。もしお金がいっぱいあっても、もしお父さんとかお母さんがいなくなったら全然面白くないよなぁ。家族って大事だよな。」
息子は素直に頷いて、短冊にこう書いた。「おとうさんがしにませんように。」
うーん、ちょっと直接的すぎる願いである。
そして、今日のこと。
保育園の七夕飾り用の短冊が通園用のかばんに入っていた。
今度は何を書いたのかと見てみると、「おさるのじょおじのゆめおみられますように」と書いてある。
「おサルのジョージ」は息子が一番好きなアニメ番組である。(毎週土曜日朝8時35分放映)
これぞ5歳児の願いである。合格!
ビーよりかわいいビートル ― 2010/07/15 05:22

夜の11時過ぎに自室でパソコンをいじっていたところ、玄関の方から不審な音がする。
不思議に思って玄関に行ったが、もちろん誰がいるわけでもない。しかし、ぎしぎしときしむような音がする。玄関には息子の自転車を壁に立てかけてあるので、ひょっとしたらずり下がっているのかもしれないと思い、自転車を立てかけ直して部屋に戻った。
しかし、また不審な音が聞こえてきた。
玄関に戻り、耳をこらすとたしかにぎしぎしと音がする。非常に不気味である。
私はうーんと唸り、玄関に目を凝らし何か原因は無いかと探したところ、30秒後にはたと気が付いた。
そう、一ヶ月程前に近所のホームセンターでもらったカブトムシの幼虫がめでたく成虫になったのだ。
カブトムシの成虫は小さなケースの中で動き回っていた。
翌朝、息子にそのことを教えてあげると大喜び。
息子はカブ君と名前を付け、その日からカブトムシの飼育が始まったわけだが、私としては少々不満である。
というのも、私の飼育しているビーシュリンプ(赤白や黒白の縞模様の小さなエビ)よりも息子はカブトムシの方がお気に入りなのだ。
動きもあまりない、いかついカブトムシの方が何故よいのかと不思議に思っていたところ、その原因がわかった。
息子を観察したところ、息子はケースに入っているカブトムシをしょっちゅういじくっているのである。カブトムシが木の下に隠れていても、木をどけてカブトムシをいじくっている。カブトムシっていうのは動きが緩慢で、人が触ろうが逃げようとしない。
こおろぎだとすぐに逃げてしまうし、ビーシュリンプは見るだけなわけで、いくらいじってもいやがらない(ようにみえる)カブトムシを息子が好きになるのは当然なのだ。
クワガタムシやカブトムシが子供に人気のあるのは、さわれるのが大きな理由だと思う。
不思議に思って玄関に行ったが、もちろん誰がいるわけでもない。しかし、ぎしぎしときしむような音がする。玄関には息子の自転車を壁に立てかけてあるので、ひょっとしたらずり下がっているのかもしれないと思い、自転車を立てかけ直して部屋に戻った。
しかし、また不審な音が聞こえてきた。
玄関に戻り、耳をこらすとたしかにぎしぎしと音がする。非常に不気味である。
私はうーんと唸り、玄関に目を凝らし何か原因は無いかと探したところ、30秒後にはたと気が付いた。
そう、一ヶ月程前に近所のホームセンターでもらったカブトムシの幼虫がめでたく成虫になったのだ。
カブトムシの成虫は小さなケースの中で動き回っていた。
翌朝、息子にそのことを教えてあげると大喜び。
息子はカブ君と名前を付け、その日からカブトムシの飼育が始まったわけだが、私としては少々不満である。
というのも、私の飼育しているビーシュリンプ(赤白や黒白の縞模様の小さなエビ)よりも息子はカブトムシの方がお気に入りなのだ。
動きもあまりない、いかついカブトムシの方が何故よいのかと不思議に思っていたところ、その原因がわかった。
息子を観察したところ、息子はケースに入っているカブトムシをしょっちゅういじくっているのである。カブトムシが木の下に隠れていても、木をどけてカブトムシをいじくっている。カブトムシっていうのは動きが緩慢で、人が触ろうが逃げようとしない。
こおろぎだとすぐに逃げてしまうし、ビーシュリンプは見るだけなわけで、いくらいじってもいやがらない(ようにみえる)カブトムシを息子が好きになるのは当然なのだ。
クワガタムシやカブトムシが子供に人気のあるのは、さわれるのが大きな理由だと思う。
ビーシュリンプのこと ― 2010/07/16 05:50

カブトムシに人気を奪われたビーシュリンプについて少し書いてみよう。
そもそもの始まりはメダカだった。
大袈裟にいえば情操教育だが、生き物を飼おうと手近なメダカを2~3年前から飼い始めた。そしてどじょうがこれに加わり、苔を食べてくれるというエビがまた加わった。
エビといっても普通の色(普通に食する茶色がかった透明な色)の小さなエビ(ヌマエビ)で、これがけっこう増えたのでこれが面白くなって、いつしか水槽はエビ専用になった。
そのうちに近所のペットショップで赤白や黒白の縞模様のエビ(これがビーシュリンプ、模様がミツバチに似ていることからそう呼ばれている。)がいることを知り、普通エビからビーシュリンプに切り替えたのが昨年の夏の終わり。
それ以来、ビーシュリンプの飼育にはまっており、今では生涯の趣味と心に決めている。
ビーシュリンプはどんなエビかというと、ヌマエビの一種で元々は香港あたりに黒白模様のエビがいたらしい。それを日本に輸入したが、突然変異で現れる赤白模様のエビを固定化することに成功し、それ以来かなりの人気ペットになったとのこと。体長は2cmくらいで、寿命は2年くらい。
私の周囲にマニアはいないのだが、ネットで「ビーシュリンプ」と検索すると、ものすごく多くの人々のブログにヒットするし、ヤフーオークションで検索すると驚くほど多くのビーシュリンプが売り買いされているのがわかる。
何故私がビーシュリンプにはまってしまったのかというと、①飼育が簡単、②殖やすのが簡単、なのである。
①飼育が簡単
淡水の生き物なので、熱帯魚ほど難しくない。最近は濾過装置が安価で機能もよいので、濾過装置を24時間回していれば、簡単にきれいな水の状態を維持できる。
少しは水換えをした方がよいのかもしれないが、自分は不精なので足し水だけですませている。
ただ、簡単とはいいながら、ビーシュリンプはかなりデリケートな生き物らしい。(ほうれん草は無農薬でないと食べると死んでしまうと言われている。本当?)
特に高水温に弱く、夏場はどうしても水温が高くなるので、少しずつ死んでしまう。
そう、簡単なようで難しいのである。どうしたら死なせずにすむのだろうかと色々と調べて工夫するわけで、そこに面白さがあるように思う。
②殖やすのが簡単
最初の頃はなかなか殖えなかったので悩んだのだが、殖え出すと早い。お腹に卵をかかえるとお腹が膨らんで黒ずんでくるのですぐにわかる。個体差はあるが一回にだいたい10個くらい抱卵し、孵化までは1ヶ月弱である。孵化した稚エビは最初はものすごく小さいのだが、1週間くらいして1~2mmになると目で識別できるようになり、滅茶苦茶可愛い。こんなに小さいのにもう赤白や黒白の縞模様がある。
抱卵時のビーシュリンプの活動が面白い。いつもは水底でつまつまとエサを食べ静かにしているのだが、あるときになると回遊魚のように泳ぎまくる。最初のうちは驚くばかりだったが、これが抱卵の合図らしいのだ。(マニアの間では「抱卵の舞」と呼ばれている。)
メスが脱皮する前後に独特な臭い(フェロモンってやつか?)を出すらしく、オスが興奮してメスを探して泳ぎ回るのだ。ビーシュリンプの動きをじーっと見ていると、臭いを出しているメスがわかることもある。(私は犯人探しと呼んでいる。)
メスはオスに比べてお腹が大きいのだが、メスの中でオスに追われている個体がいるのだ。脱皮前で静かにしていたいのだろうが、うるさいオスが追いかけてくるので、いやよいやよと逃げているわけだ。
ある晩私は決定的な瞬間を目撃した。何とかオスの誘惑(?)を逃れて水槽の片隅でじーっとしていたメスの顔が何やらふやけた感じになったその直後、脱皮したのだ。スッポーンという感じで古い殻から抜け出したのだ。ひげから足まで全て脱皮するわけで、抜け殻はエビの形そのままである。
脱皮したメスはどうするかというと、体力を消耗しているらしくじっとしているのだが、例によって興奮したオスがまた追いかけ始める。そしてメスはいやよいやよと逃げ回る。
まあ私もそんなに暇でもないわけでほどほどのところで、ビーシュリンプ抱卵劇場から退散するわけだ。
そんなことがあった翌日か翌々日には追われていたメスのお腹に卵がいっぱいということになる。いやあ、生命の神秘である。
ただ、殖やすのも簡単なようで難しく、抱卵したメスが途中で死んでしまうこともよくあるし、孵化をした稚エビもいつしか数が減ってしまうのだ。
どうしたらビーシュリンプを殖やせるのだろうかと色々と考えるわけで、やはりそこに面白さがあるわけだ。
さらに言うと殖えるのが単純に面白いだけでなく、ビーシュリンプは模様や色の濃さが様々なので、どんな子供が生まれてくるのかという楽しみがある。一般的には白い部分が多く、色が濃い個体がグレードが高いといわれており、ただ数さえ殖えればよいというわけではないのである。
いつしか私の水槽も一軍水槽と二軍水槽の2つになり、グレードの高いビーシュリンプを育てるべく競争原理を働かせている。(笑)
やけに長い文章になってしまったので、今日はこのへんでお終い。
ただ、私がビーシュリンプに惹かれるもう一つの理由が最近わかってきたのだが、これが子育てに関係している。
それは次回にしよう。
そもそもの始まりはメダカだった。
大袈裟にいえば情操教育だが、生き物を飼おうと手近なメダカを2~3年前から飼い始めた。そしてどじょうがこれに加わり、苔を食べてくれるというエビがまた加わった。
エビといっても普通の色(普通に食する茶色がかった透明な色)の小さなエビ(ヌマエビ)で、これがけっこう増えたのでこれが面白くなって、いつしか水槽はエビ専用になった。
そのうちに近所のペットショップで赤白や黒白の縞模様のエビ(これがビーシュリンプ、模様がミツバチに似ていることからそう呼ばれている。)がいることを知り、普通エビからビーシュリンプに切り替えたのが昨年の夏の終わり。
それ以来、ビーシュリンプの飼育にはまっており、今では生涯の趣味と心に決めている。
ビーシュリンプはどんなエビかというと、ヌマエビの一種で元々は香港あたりに黒白模様のエビがいたらしい。それを日本に輸入したが、突然変異で現れる赤白模様のエビを固定化することに成功し、それ以来かなりの人気ペットになったとのこと。体長は2cmくらいで、寿命は2年くらい。
私の周囲にマニアはいないのだが、ネットで「ビーシュリンプ」と検索すると、ものすごく多くの人々のブログにヒットするし、ヤフーオークションで検索すると驚くほど多くのビーシュリンプが売り買いされているのがわかる。
何故私がビーシュリンプにはまってしまったのかというと、①飼育が簡単、②殖やすのが簡単、なのである。
①飼育が簡単
淡水の生き物なので、熱帯魚ほど難しくない。最近は濾過装置が安価で機能もよいので、濾過装置を24時間回していれば、簡単にきれいな水の状態を維持できる。
少しは水換えをした方がよいのかもしれないが、自分は不精なので足し水だけですませている。
ただ、簡単とはいいながら、ビーシュリンプはかなりデリケートな生き物らしい。(ほうれん草は無農薬でないと食べると死んでしまうと言われている。本当?)
特に高水温に弱く、夏場はどうしても水温が高くなるので、少しずつ死んでしまう。
そう、簡単なようで難しいのである。どうしたら死なせずにすむのだろうかと色々と調べて工夫するわけで、そこに面白さがあるように思う。
②殖やすのが簡単
最初の頃はなかなか殖えなかったので悩んだのだが、殖え出すと早い。お腹に卵をかかえるとお腹が膨らんで黒ずんでくるのですぐにわかる。個体差はあるが一回にだいたい10個くらい抱卵し、孵化までは1ヶ月弱である。孵化した稚エビは最初はものすごく小さいのだが、1週間くらいして1~2mmになると目で識別できるようになり、滅茶苦茶可愛い。こんなに小さいのにもう赤白や黒白の縞模様がある。
抱卵時のビーシュリンプの活動が面白い。いつもは水底でつまつまとエサを食べ静かにしているのだが、あるときになると回遊魚のように泳ぎまくる。最初のうちは驚くばかりだったが、これが抱卵の合図らしいのだ。(マニアの間では「抱卵の舞」と呼ばれている。)
メスが脱皮する前後に独特な臭い(フェロモンってやつか?)を出すらしく、オスが興奮してメスを探して泳ぎ回るのだ。ビーシュリンプの動きをじーっと見ていると、臭いを出しているメスがわかることもある。(私は犯人探しと呼んでいる。)
メスはオスに比べてお腹が大きいのだが、メスの中でオスに追われている個体がいるのだ。脱皮前で静かにしていたいのだろうが、うるさいオスが追いかけてくるので、いやよいやよと逃げているわけだ。
ある晩私は決定的な瞬間を目撃した。何とかオスの誘惑(?)を逃れて水槽の片隅でじーっとしていたメスの顔が何やらふやけた感じになったその直後、脱皮したのだ。スッポーンという感じで古い殻から抜け出したのだ。ひげから足まで全て脱皮するわけで、抜け殻はエビの形そのままである。
脱皮したメスはどうするかというと、体力を消耗しているらしくじっとしているのだが、例によって興奮したオスがまた追いかけ始める。そしてメスはいやよいやよと逃げ回る。
まあ私もそんなに暇でもないわけでほどほどのところで、ビーシュリンプ抱卵劇場から退散するわけだ。
そんなことがあった翌日か翌々日には追われていたメスのお腹に卵がいっぱいということになる。いやあ、生命の神秘である。
ただ、殖やすのも簡単なようで難しく、抱卵したメスが途中で死んでしまうこともよくあるし、孵化をした稚エビもいつしか数が減ってしまうのだ。
どうしたらビーシュリンプを殖やせるのだろうかと色々と考えるわけで、やはりそこに面白さがあるわけだ。
さらに言うと殖えるのが単純に面白いだけでなく、ビーシュリンプは模様や色の濃さが様々なので、どんな子供が生まれてくるのかという楽しみがある。一般的には白い部分が多く、色が濃い個体がグレードが高いといわれており、ただ数さえ殖えればよいというわけではないのである。
いつしか私の水槽も一軍水槽と二軍水槽の2つになり、グレードの高いビーシュリンプを育てるべく競争原理を働かせている。(笑)
やけに長い文章になってしまったので、今日はこのへんでお終い。
ただ、私がビーシュリンプに惹かれるもう一つの理由が最近わかってきたのだが、これが子育てに関係している。
それは次回にしよう。
ビーシュリンプに思うこと ― 2010/07/18 06:08

前回に続いてビーシュリンプの話。
私がビーシュリンプに惹かれる理由の3つ目、それは自分の子育て、いや大袈裟に言うと人間の人生がダブって見えるという点である。
ビーシュリンプの寿命は2年くらいと言われているので、人間の寿命を80年とすると、人間の40分の1しか生きることができない。
言い方を変えると、人間の40倍のスピードで成長するわけだ。
よくドッグイヤーなどといって変化の速さを強調するが、ビーシュリンプの成長はドッグイヤーを遥かに超えている。
ビーシュリンプは半年くらいで一人前になる。人間年齢にするには40倍すればいいわけで、半年を40倍すると20年。そう、人間と同じく成人である。
40倍の成長はものすごく速く、人間に当てはめると以下のとおり。
1週間でもう8ヶ月の赤ちゃん。
1ヶ月でもう3歳半の幼児。
2ヶ月でもう小学校入学。
4ヶ月でもう中学校入学。
5ヶ月でもう高校入学。
6ヶ月でめでたく成人式。
そういうわけで、ビーシュリンプの抱卵から孵化、成人(?)までを観察していると、人間の人生がだぶって見えてきていろいろと考えてしまう。
抱卵時のオスの興奮ぶり(抱卵の舞)は見ていて何やら恥ずかしく、もっと落ち着きなさいと自戒をこめて言いたくなる。
抱卵したメスは日がたつにつれ動きが鈍くなり、色艶も衰えていくが、中には運悪く命を落としてしまうメスも珍しくない。
順調にいけば約1ヶ月後に孵化を迎えるが、その頃になるとだいたいのメスは暗がりでじっと息を潜めている。
いっぺんに孵化するわけではなく少しずつお腹の卵が減っていくが、ついにはお腹すっきりお産も終了となる。そのときのメスは何やら晴れ晴れとした顔つきに見え(本当か?)、思わずご苦労さんと声をかけたくなる。
お産が終わって一息なのだが、お産の負荷はかなり重いようで、孵化の数日後に命を落としたメスが何匹もいた。
生物を問わずお産はたいへんな重労働のようなのだ。
身重のビーシュリンプを見ていると、妻が妊娠していたあの暑い夏のことを思い出してしまう。
孵化した稚エビは初々しく可愛いものだが、そんなに簡単に成長していかないのも人間と同じ。
ビーシュリンプの場合は気が付くと姿が見えなくなってしまう(つまり、死んでしまう)こともよくあり、人間よりも過酷な生存への道なのだ。
人間と違って、生まれた直後から親の庇護なしに一人(一匹)で生きていくわけで、素直にビーシュリンプは偉いと思ってしまう。
親は孵化後は一切面倒を見ないが、その容姿(模様、色艶)は親に良く似ていて思わず笑ってしまう。(私と息子も瓜二つだと保育士さんに言われたことがある。(笑))
最終的には2cmくらいになるのだが、5mmくらいになると親エビたちに混ざってエサに群がったりしてなかなかたくましい。
日に日に大きくなっていき半年も経つともう一人前。ああ、この前まであんなに小さかったのにと感じるが、これは今の私の実際の子育ての心境と一致する。
こんな具合だ。
自分の子育てを振り返っているようでもあり、自分の息子の将来を見ているようでもあり、ビーシュリンプをぼーっと眺めていると妙な気分になる。
ビーシュリンプの飼育に興味を持った人は是非声をかけてください。時期によってはビーシュリンプをお分けすることができます。
ビーシュリンプの飼育は簡単だけど難しくて、とても面白いですよ。
私がビーシュリンプに惹かれる理由の3つ目、それは自分の子育て、いや大袈裟に言うと人間の人生がダブって見えるという点である。
ビーシュリンプの寿命は2年くらいと言われているので、人間の寿命を80年とすると、人間の40分の1しか生きることができない。
言い方を変えると、人間の40倍のスピードで成長するわけだ。
よくドッグイヤーなどといって変化の速さを強調するが、ビーシュリンプの成長はドッグイヤーを遥かに超えている。
ビーシュリンプは半年くらいで一人前になる。人間年齢にするには40倍すればいいわけで、半年を40倍すると20年。そう、人間と同じく成人である。
40倍の成長はものすごく速く、人間に当てはめると以下のとおり。
1週間でもう8ヶ月の赤ちゃん。
1ヶ月でもう3歳半の幼児。
2ヶ月でもう小学校入学。
4ヶ月でもう中学校入学。
5ヶ月でもう高校入学。
6ヶ月でめでたく成人式。
そういうわけで、ビーシュリンプの抱卵から孵化、成人(?)までを観察していると、人間の人生がだぶって見えてきていろいろと考えてしまう。
抱卵時のオスの興奮ぶり(抱卵の舞)は見ていて何やら恥ずかしく、もっと落ち着きなさいと自戒をこめて言いたくなる。
抱卵したメスは日がたつにつれ動きが鈍くなり、色艶も衰えていくが、中には運悪く命を落としてしまうメスも珍しくない。
順調にいけば約1ヶ月後に孵化を迎えるが、その頃になるとだいたいのメスは暗がりでじっと息を潜めている。
いっぺんに孵化するわけではなく少しずつお腹の卵が減っていくが、ついにはお腹すっきりお産も終了となる。そのときのメスは何やら晴れ晴れとした顔つきに見え(本当か?)、思わずご苦労さんと声をかけたくなる。
お産が終わって一息なのだが、お産の負荷はかなり重いようで、孵化の数日後に命を落としたメスが何匹もいた。
生物を問わずお産はたいへんな重労働のようなのだ。
身重のビーシュリンプを見ていると、妻が妊娠していたあの暑い夏のことを思い出してしまう。
孵化した稚エビは初々しく可愛いものだが、そんなに簡単に成長していかないのも人間と同じ。
ビーシュリンプの場合は気が付くと姿が見えなくなってしまう(つまり、死んでしまう)こともよくあり、人間よりも過酷な生存への道なのだ。
人間と違って、生まれた直後から親の庇護なしに一人(一匹)で生きていくわけで、素直にビーシュリンプは偉いと思ってしまう。
親は孵化後は一切面倒を見ないが、その容姿(模様、色艶)は親に良く似ていて思わず笑ってしまう。(私と息子も瓜二つだと保育士さんに言われたことがある。(笑))
最終的には2cmくらいになるのだが、5mmくらいになると親エビたちに混ざってエサに群がったりしてなかなかたくましい。
日に日に大きくなっていき半年も経つともう一人前。ああ、この前まであんなに小さかったのにと感じるが、これは今の私の実際の子育ての心境と一致する。
こんな具合だ。
自分の子育てを振り返っているようでもあり、自分の息子の将来を見ているようでもあり、ビーシュリンプをぼーっと眺めていると妙な気分になる。
ビーシュリンプの飼育に興味を持った人は是非声をかけてください。時期によってはビーシュリンプをお分けすることができます。
ビーシュリンプの飼育は簡単だけど難しくて、とても面白いですよ。
生誕の地 ― 2010/07/24 06:10

私が生まれ育ったのは、台東区池之端、上野駅から徒歩15分くらいの下町である。
近くに不忍池(しのばずのいけ)という大きな池があり、夏には毎年お祭りが開かれていた。
今も「江戸趣味納涼大会うえの夏祭り」として継続している。
たしか2回ほど息子を連れて行ったことがある。
http://hidedream.asablo.jp/blog/2006/09/27/540212
しかし、息子は覚えていないというので、今年も連れて行くことにした。ひょっとしたらこのお祭りに来るのも今年が最後かもしれないと思ったので、ついでに私の生まれ育った池之端(いけのはた)の町を連れ歩いてみた。
私が生まれ育った町はやけに小奇麗になっていて少々違和感も感じたが、生家のあった場所(今はバレエ教室)、通った幼稚園・小学校、よく遊んだ公園、母親に連れて行ってもらったラーメン屋など懐かしさでいっぱいだ。
云十年前、息子によく似た少年(つまり、私)が町を闊歩していたのである。
近くに不忍池(しのばずのいけ)という大きな池があり、夏には毎年お祭りが開かれていた。
今も「江戸趣味納涼大会うえの夏祭り」として継続している。
たしか2回ほど息子を連れて行ったことがある。
http://hidedream.asablo.jp/blog/2006/09/27/540212
しかし、息子は覚えていないというので、今年も連れて行くことにした。ひょっとしたらこのお祭りに来るのも今年が最後かもしれないと思ったので、ついでに私の生まれ育った池之端(いけのはた)の町を連れ歩いてみた。
私が生まれ育った町はやけに小奇麗になっていて少々違和感も感じたが、生家のあった場所(今はバレエ教室)、通った幼稚園・小学校、よく遊んだ公園、母親に連れて行ってもらったラーメン屋など懐かしさでいっぱいだ。
云十年前、息子によく似た少年(つまり、私)が町を闊歩していたのである。
夏祭りに思うこと ― 2010/07/25 23:22

昨日は上野の夏祭りに出かけたが、今日は町会(宮前区土橋町会)の夏祭りに出かけてみた。
少子化の時代にもかかわらず、この町会はとにかく子供が多く、毎年、祭り会場(公園)はさながら満員電車のような混雑ぶりで、会場の中を歩くのすらたいへんなくらいなのだ。
今年はそれを避けようと、開始時刻(18時)めがけて行ったのだが、いろいろな出店には既に長蛇の列。会場は開始前から満員電車状態だった。
やむなく水ヨーヨーの列に並んでヨーヨーを手に入れたが、とにかく異常な混雑ぶり。
息子は綿あめやカキ氷を食べたいというが、列には数十人が並んでおり、20~30分は待たされる状況だ。
私は自他共に認める短気な人間。たかが綿あめのために30分も待つなんてとても我慢できない。未練がましい息子の手を引き帰ることにした。
私の子供の頃は上野の夏祭りにしろ、町内会の祭りにしろ、もっとのんびりしたもので、行列が出来てもせいぜい数人くらいのものだったと記憶している。当然ながら近所の子や小学校の同級生などの顔見知りにすぐに出会うわけで、友達と遊ぶのも楽しかった。
もちろんこの祭りでも子供たちは楽しそうである。こんな混雑ぶりにも慣れてしまっていて、当たり前のように思っているのかもしれない。押し合いへし合いしておもちゃを買ったり、長蛇の列に並んで綿あめを食べる子供たち。
こんなのをお祭りだと思って成長していく子供たちが不憫である。大袈裟にいうと、こうした子供たちがどんな大人になるのかはちょっと心配、いや背筋がぞくっとする。
これは私の杞憂なのだろうか。ちょっと暗い話になってしまったが、それほどに土橋夏祭りは混んでいるのである。
少子化の時代にもかかわらず、この町会はとにかく子供が多く、毎年、祭り会場(公園)はさながら満員電車のような混雑ぶりで、会場の中を歩くのすらたいへんなくらいなのだ。
今年はそれを避けようと、開始時刻(18時)めがけて行ったのだが、いろいろな出店には既に長蛇の列。会場は開始前から満員電車状態だった。
やむなく水ヨーヨーの列に並んでヨーヨーを手に入れたが、とにかく異常な混雑ぶり。
息子は綿あめやカキ氷を食べたいというが、列には数十人が並んでおり、20~30分は待たされる状況だ。
私は自他共に認める短気な人間。たかが綿あめのために30分も待つなんてとても我慢できない。未練がましい息子の手を引き帰ることにした。
私の子供の頃は上野の夏祭りにしろ、町内会の祭りにしろ、もっとのんびりしたもので、行列が出来てもせいぜい数人くらいのものだったと記憶している。当然ながら近所の子や小学校の同級生などの顔見知りにすぐに出会うわけで、友達と遊ぶのも楽しかった。
もちろんこの祭りでも子供たちは楽しそうである。こんな混雑ぶりにも慣れてしまっていて、当たり前のように思っているのかもしれない。押し合いへし合いしておもちゃを買ったり、長蛇の列に並んで綿あめを食べる子供たち。
こんなのをお祭りだと思って成長していく子供たちが不憫である。大袈裟にいうと、こうした子供たちがどんな大人になるのかはちょっと心配、いや背筋がぞくっとする。
これは私の杞憂なのだろうか。ちょっと暗い話になってしまったが、それほどに土橋夏祭りは混んでいるのである。
気が小さいのか、それとも。。。 ― 2010/07/29 19:10

息子がシャイなことは何度も書いてきた。
今でも保育園で保育士さんに自分から積極的に挨拶できないくらいだ。
シャイであることは間違いないのだが、そんな息子が先月は仲良しのY君の家に一人で泊まりに行ったし、今度は義母の通う教会のキャンプ(三浦海岸)に義母と一緒に参加した。親がいなくても大丈夫のようなのだ。
私の場合を思い出してみると、親の付き添い無しで初めて他人の家に泊まったり旅行をしたのは小学校の3~4年生くらいだったのではないだろうか。
はっきり覚えているのは、姉と一緒に親戚(父の兄)の家に泊まったときのことだ。
息子は本当に気が小さいのだろうか、なかなか判断がつかないでいる。
今でも保育園で保育士さんに自分から積極的に挨拶できないくらいだ。
シャイであることは間違いないのだが、そんな息子が先月は仲良しのY君の家に一人で泊まりに行ったし、今度は義母の通う教会のキャンプ(三浦海岸)に義母と一緒に参加した。親がいなくても大丈夫のようなのだ。
私の場合を思い出してみると、親の付き添い無しで初めて他人の家に泊まったり旅行をしたのは小学校の3~4年生くらいだったのではないだろうか。
はっきり覚えているのは、姉と一緒に親戚(父の兄)の家に泊まったときのことだ。
息子は本当に気が小さいのだろうか、なかなか判断がつかないでいる。
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